RTだいあり〜

 

ちいちゃな魂の訴え

少し前に、当サイトあてに、一つの相談が舞い込んできた。

ヴァイオリンのレッスンに通う、四歳になる坊やの事だった。

その坊やは、ヴァイオリンは好きみたいで、お家では、とても熱心に練習をするという。
ところが、先生のお宅へ伺い、レッスンが始まると、何故だか、先生の前ではまったくヴァイオリンを弾こうとしないらしい。

そのお母さんが考えたところによると、先生のお家では、ネコを飼っていて、どうやらその臭いがくさくてたまらないのだという。

ただ、それだけではなさそうだ。。。

何しろ、先生がいくら、弾きなさいといっても、テコでもヴァイオリンを弾こうとしないらしい。

レッスンに来ても、ヴァイオリンを弾かずに、つっぱっている(??!)だけの坊やにあきれ果て、とうとう、先生の方から匙を投げられたのだという。

しかし、その坊やも小さいのに、自分の意志がしっかりとあり、『ヴァイオリンはやめたくない!』だから『他の先生を探して!』と母親に訴えるのだという。

困り果てたお母さんが、ネットで色々と探したあげくの果てに『おけいこBBS』を見つけて来られたらしい。

勿論、その先生と坊やのレッスン風景を目の当たりにしたわけではないし、お母さんから、簡単に説明されたメールを頂いただけなので、事実どうなのか分からない部分も多々あるのには違いないのだが。。。

ただ、これは、単に先生のお家にネコを飼っていてネコのにおいがたまらない(ぐらい臭い)ということは事実としてあるのかもしれないが、果たして、本当にそれだけが、坊やがレッスンを拒否する理由なのか。

これは、単に私の憶測に過ぎないかもしれないが、最初は、ヴァイオリンを習うことに意気揚々としていた坊やが、家では、ヴァイオリンを一生懸命弾くが、肝心のレッスンに行くと、いくら何を言われても、拒絶するかのように、まったくヴァイオリンを弾こうとしない。

つまり、その先生の何かがキライなんだと思う。

勿論、子供が、先生を好きだとか嫌いだとか、そんなワガママなことで、、、、と思ってしまうかもしれないし、先生の視点からみるとどうだったのかということも分からない。

しかし、言えることは、大人のように言葉では説明の出来ない坊やの、これは、その先生に対する、精一杯の拒絶反応だし、大人への訴えだ。

我々、教える側からしても、子供のレッスンに付いてこられる親御さんはだませても(別に、私はだまそうと思わないが。)子供には、通用しない。

つまり、小さな子供たちは、心眼を持っているので、相手が自分に対してホンキかどうかを見抜いてしまえるのだと思うし、それを言葉で大人に伝えることは難しいかもしれないが、その分、態度でもって一生懸命伝えているのだと思う。

そういう風なこともふまえ、新しいヴァイオリンの先生をどうやって探せば良いか等も含めて、そのお母さん宛に返信をした。

それから数ヶ月がたつが、実は、昨日、そのお母さんからメールが届いた。

その後、無事に新しい先生が見つかり、レッスンに通っておられるらしい。
今は、その坊や自身、とてもその先生が大好きな様子で、今までのことがウソのように先生の前でとてもやる気を見せるのだという。

ヴァイオリンだけでは無いが、こういうおけいこごとというのは、勿論、(教える方も)本当に弾けるようになってもらいたいワケなので、きちんとしたテクニックを身につけられるよう指導して行くべきだと思うが、それだけで良いのかというと、これは大人も子供も無いかもしれないが、特に、小さい子供たちの場合、教わる先生の姿勢如何によっては、(その子供が)人間的にどう成長していくのかに影響してくる。

そう、とても大変なことなのだ。

だから、教える方も、相手がちゃんと習いたい、上手くなりたいと思って来ているのに、『小さな子供だから適当』とか、逆に『大人だから適当に』など、許されない。


なにはともあれ、無事に先生が見つかり(お役に立てて)良かった。

a-Column 1.42 arr by Reiko Yasuda Last Update : 2002/05/13