RTだいあり〜

 

3才のデリカシー

今日のトップのレッスンは、先月から通いはじめたRくん、3才のかわいい坊や。
Rくんのパパが、先に、昨年夏頃からヴァイオリンを習いに来られ出して、ほぼ1年が経った。
そのお子さんが6月に3才のお誕生日を迎えて、7月からヴァイオリンのおけいこに通い出した。

レッスン時間の10分ほど前にインターホンが鳴り、返事をしたとたんに、どうやら、玄関に入る前から、Rくんが、声を上げて泣いている。

あわてて、出迎えに行き、Rくんに、『どうしたの?』ときいて、パパさんにも事情を聞いてみた。
どうやら、レッスンにやってきて、玄関まで来たところで、パパがRくんのサンダル履きの足下を見ると、Rくんがはいている靴下の、丁度、指先、のあたりにカワイイ穴がちょこんと空いているのが見えてしまったらしい。

それを見て、パパさんは、お子さんに『あっ、靴下に穴があいているわ。恥ずかしいね〜。(^^;)』と、ひとこと言ってしまったらしい。(ごめんなさい、パパさん。書いてしまいました。m(__)m)

その言葉を聞いたとたんに、『わ〜〜〜ん。(×_×;)』と声を上げて泣き出しちゃった。

私と対面しても、泣きやむ様子無し。

小さな子供用に、ミッキーとくまのぷーさんのスリッパを用意してあるので、いつもはいているプーさんのスリッパを出して、『Rくん、ぷーさんをはくと見えないから大丈夫だよ!』と言っても、とにかく、サンダルを脱ごうとしない。

パパにだっこされたまま、しがみついて、固まってしまっている。

サンダルは、なんとか脱がせたみたいなので、こちらも、パパさんにしがみついたままのRくんの足に、ぷーさんのスリッパを履かせる。

『ほら、ぷーさん履いたから、もう大丈夫よ!』
それでようやく、(足先が見えなくてホッとしたのか、)一人で立ち、私に手を引かれてレッスン室へ入った。

もうその段階では、すっかり、元の状態をとりもどし、いつも通り、ニコニコ嬉しそうにしている。

そういうことに全く平気でいる子もいるが、Rくんの場合は、かなり感受性が高いようだ。

言葉がまだはっきりしないことも多いけれど、レッスンに来るたびに、言葉数は確実に増えている。

つまり、日に日に子供は成長している。

大人の目から見ると(特に親から。。。)、たった3才の子どもだけれど、まだ、大人に通じる表現が出来ないだけで、彼には彼の人格がある。

大人は(自分も子供だったくせに。)、子供語が理解できないので、何でも子供には分からないと思ってしまうひとも多いかもしれないが、子供には子供なりの(アンテナがあって)別の理解の仕方をしている。

そのときに意味が分からなくても、大人になっていく過程で、『あのときは子供だったから分からなかったけど、こういうことだったんだ。』と、後々に理解出来る日がやってくる。

だから、決して、小さい子供だからといっておざなりには出来ない。

ヴァイオリンのレッスンは、まだまだこれからだが、Rくんの感性が生かされるときがきっとやってくる。
実は、私にはそう思えた出来事だった。

a-Column 1.42 arr by Reiko Yasuda Last Update : 2002/08/27